2021年木村達成さんまとめ
2020年の達成くんまとめと同じくSLAP STICKS大阪公演に行く新幹線の中で途中まで書いていた2021年のまとめです。
2021年1月 tkmkキッチン
WOWOWさんで放送されたバラエティ番組(以下公式より引用)
幅広いエンターテインメントで活躍するイケメン俳優たちがシェフとなり、自身の好きな食材や調味料を使って料理を作る“美男子×グルメバラエティ”
達成くんは多和田任益くんと一緒に出演されました。ポルチーニのアヒージョ、ポルチーニのクリーム煮など美味しそうでしたね〜
ひでやくんとは以前おでかけ!でも一緒にイベントされていたのでこれからも定期的にWOWOWさんの企画には共演してほしいです◎
2021年2月 フォトコレクション発売・webサイン会
お写真がどれも素晴らしいのは勿論、なんといってもインタビューが最高でした!
達成くんのインタビューといえばお馴染みの横川良明さんが担当してくださっています!
過去出演作品についても触れていて、もうファンの心全部見透かした上でこの内容なのか?!というくらい、思っていることの答えみたいな、これは勝手にファンへの手紙じゃないですけど…達成くんの想いに触れて読み返すたびに涙が止まらなくなるんですよね…
達成くんはずっと今を生きる人だけど、私達が見てきた過去もちゃんと大事にしてくれているし、これから見せてくれる景色もきっと…と思える、本当に内容がドンピシャで最高なんですよ…
フォトコレクションのインタビューと舞台男子のインタビュー、書籍の中では特に推したい内容です。
webサイン会はひたすら可愛かった!
達成くん、本当にトーク力上がってますよねえ…
誰かと対話するのも、インタビューに答えるのも上手くなっているし、webサイン会のように基本一人で回さなければいけないものも、その場に人がいなくても(相手が画面越しのファン)その先にいる人に向けてのお話が以前よりも相手を見て話してくれている気がします。
ドラマ関連
事務所を移籍されてから映像のお仕事も少しずつ増えてきて嬉しい!!
一番はやっぱり舞台ですが、コロナ禍以降事務所さん的にも達成くん的にも映像にも少しずつ出演させたいという考えなのかな?と
NHKさんのドラマに出る機会が増えて本当に嬉しいしすごいよ…!
2021年2月〜 「ドリームチーム」
川田善明 役
役者の卵である川田善明
キッチンカーのアルバイトとして雇われた川田くん、その見た目の良さを武器に半裸で営業!勿論そんなもんはまさにバイトテロ!!!
名前の通り善意のバカというか、厄介なイケメン役として場を引っ掻き回してくれたのではないでしょうか??
2021年4月〜 「きれいのくに」
イケメン部下の根木くん
台詞は多くないし一瞬だったけど仕事を舐めている感じと、舐めているのに可愛がられてるのがわかる。
ご飯おねだりかわいいし、髪型もスーツも最高!
彼女と別れたの絶対根木くんが悪いのに、「俺悪くないっすよね絶対」とか言っちゃうし、別れてすぐお世話になってる上司の妻のえりさんのこといいな〜て目で見て連絡先もちゃっかり交換してて顔が良かったですね。
スーツ姿でちらっと映った時にピンスポ当たってるのか?!てくらいかっこよかった!
2021年4月〜 大河ドラマ「青天を衝け」
攘夷浪士 中村三平役
た、大河〜〜〜?!!!
数あるドラマ作品の中でも、役者さんにとっても特別なものではないだろうか…
達成くんは仕事に大小つけるタイプではないと思っていて、挑む姿勢はどんな時も同じ(いい意味で)な方ですが、この速報には狂喜乱舞しました!
しかも2020年11月にプロデューサーズで共演した吉沢亮くんが主演の青天ですよ?!!
いつか大河に出て欲しいな、いつか吉沢亮くんとまた共演して欲しいな、とは思ったもののこんなに早くその時が来るとは!
大河ドラマは両親がずっと見てるけど私自身は継続して見続けられなくて途中抜けがあるみたいなことしか今までなかったのですが、青天は達成くんの初大河出演作品であり、自身が全話視聴することが初めて出来た作品となりました!
端正な顔立ちの達成くん、細いですが和装が似合わないわけないじゃない!(ほっぺもぽっぽしてないしね!笑)
大河OPに「木村達成」という文字が刻まれた瞬間はずっと忘れないです。
やはり大河ドラマというものは全国的で、いろんな世代の方々が見ているもので、各所フォロワーフレンズも見てくれたし、そのご家族からも「気になる人になったし、今後もっと活躍してくれると嬉しいね!」「インタビュー読んだよ〜」「次は朝ドラ出てくれるの待ってるね!」などなど…
こんなふうに言ってもらえるなんて嬉しいよ〜〜〜
NHKさん、朝ドラも!宜しくお願いします!!!!
2021年5月〜 「半径5メートル」
SSランクの出張ホスト レイジ役
芳根京子ちゃん演じるデート相手として登場しました!
爽やかで嫌味のないピンクのセットアップに身を包んだSSランクの出張ホスト
一日デートして2万円て安くないですか??!!
視聴後しばらく「レイジ、今夜会える?」と呟きまくっていましたね…笑
柔らかい役柄だったし、何より映像でのお芝居、台詞回しがだいぶ馴染んだのでは?と思います!
この頃はしばらくドラマ強化月間でしたね!
普段劇場に足を運んで観に行っている大好きな役者さんがテレビの中にいる!
新事務所さんは映像に強いんだなぁと実感できた日々でした。
2021年7月 「お茶をつぐ」
お茶の合組の天才・貞ニ役
短編映画企画3部作の第二弾として企画、製作された映画で、演劇ハイキューで共演していた秋沢健太郎くんと久しぶりの共演作!
本来は2020年公開予定で、イベントも企画されていましたが公開が延期となり、2020年に配信イベント→2021年にようやく公開・イベント開催でした!
ハイステぶりの秋沢くん、達成くんは天才役!この二人の組み合わせはなんとも面白い気もします。
秋沢くん演じる雷太は聴覚障害者であり、本編でのお芝居は「手話」でした。
秋沢くんのお芝居が手話な分、そして雷太を挑発するポジション的にも達成くん演じる貞二は長台詞が多かったです。
共演者の篠田さんが達成くんの涙の芝居が良いということを褒めてくださって、達成くんの芝居の涙はこれまでも色々見てきましたが、映像だとまた違った良さがありました。
映画が上映された吉祥寺には行けなかったので、またいつか見れたら…と思います。
達成くん!天才役またやって!!!!
2021年4月〜 舞台「魔界転生」
柳生又十郎役
2018年に初上演された魔界転生の再演!
キャスト変更にざわざわしたり、又十郎ちゃんのほっぺはどうなっちゃうの〜!?と心配したり忙しかったですね。
今回刈谷と東京公演に行きましたが、東京公演は中止になってしまった期間があり当初の予定より全然観劇出来ずに終わってしまって悔しい思いもしました。
2018年と大きく変更されたのは松田凌くん演じた北条主税というキャラクター自体がなくなり、その役割を又十郎役である達成くんが担ったことではないでしょうか…
私は初演で主税と坊太郎のシーンも大好きだったので主税がいない……だと……?!と思っていましたが、その分を又十郎くんである達成くんが演じてくれて嬉しかったです!
初演の頃は根津甚八役の村井良大くん、主税の松田凌くん、坊太郎の玉城裕規くんなどがいてお芝居の量、上手さ含め頼もしい先輩達がいる状態で、又十郎は役的にも堅物でちょっと抜けてるところがあって、地毛で結ったポニーテールがぽんぽん跳ねて、ほっぺはオカメインコのようにぽっぽしていてコメディシーンを多く担っていた柳生の弟!というイメージでした。
再演では役者さん達の入れ替わりも多く、出番が多めで続投の若手組として村井くん、達成くんが引っ張っていっていると感じました。
実際に座長である上川隆也さんにも頼れる二人という話をしてくださっていますし、キャラクターとしても役者さんとしても成長されているというのが、共演者の方々に言ってもらえるのはとても嬉しいですね…
実際に兄上とのやりとりも増えていて、初演よりも上川さんとのコメディなやりとりの距離がより近くなっていたと思います!
魔界初日は観劇していないのですが、又十郎のほっぺ事情がどうなってるんだい…!とざわざわするTLに「又十郎ちゃんほっぺチークなしです!」という速報が流れておおお!となったのはいい思い出。笑
魔界転生2018の主税と坊太郎の決闘
2021の又十郎と坊太郎の決闘
主税の「来世でまた友となろうぞ」は決意であり確信な気がして
又十郎の「来世でまた友となろうぞ」は祈りであり希望のようなものだと感じました。
祈りを込めて、未来がそうなるよう願うような優しい声色でした。
主税を受け継いだ2021年又十郎の物語、あまりに最高だった。
坊太郎には剣では敵わない、自分は死ぬだろうという覚悟もあったと思う。
初演の又十郎は丈馬ごと四郎を殺すことも出来ず、兄を引き止めることも出来ず、
「生かされた」「活かす剣」の柳生又十郎だったのに再演の彼は彼に柳生を任せることへの流れがより深くなったなぁと。
味方ごと四郎を殺すことも出来ず、戸田さんの死に際にその死より父が魔界転生したこに動揺していた(ここめっちゃ細かいけど違った)彼はいなかった。
兄がもう二度と帰ってこないことへの覚悟も見える終わり方で兄上と叫ぶ又十郎ではなくなっていた。
松田くんの主税がそもそも好きだったから、達成くんの又十郎がそれを引き継いで、でも達成くんの芝居は「柳生宗矩の息子、柳生十兵衛の弟の柳生又十郎」としての十兵衛同行の物語として魔界転生2021は進んでいてキャラクターの掘り下げとしてめちゃくちゃ好きな改変でした!!!!!!!!
vs坊太郎シーン、私は初演の玉城くん松田くんのお芝居がめちゃくちゃ好きだったのと幼馴染バランスとして初演の二人が好きだなぁと思っているけど、でも又十郎が主税の分を任されたことが凄く嬉しかった。
達成くんがそれを受け継いで任せられると思っておもらえたのかな…?と思うとグッと来ます…
殺陣についての知識はあまりないですが、初演の頃は身体能力の高さゆえに身体の反応の方が先にきて、刀の重みや構えなどがまだまだ伸び代…と思っていたのですが、今回の方がよくなっていた気がします。
上川さんや松平パパという大先輩方の殺陣が素晴らしいので比べてしまうのはナンセンスな気がしますが、顔立ち的に和服がよく似合うのでまた殺陣のある時代劇のような作品に出て欲しいなと思います!
2021年6月〜 オフブロードウェイミュージカル「The Last 5 years」ジェイミー役
今作はジェイミーとキャシーという1組の男女の5年間を描いたオフブロードウェイミュージカル
ジェイミーとキャシーはそれぞれ3名ずつ、3ペアで構成され上演されました。
達成くんジェイミーのお相手は、大河ドラマ青天に主演吉沢亮くんのお姉さん役で出演されていた村川絵梨さん。
昆・水田ペアは同い年
平間・花乃ペアは花乃さんが年下
木村・村川は村川さんが年上のペアでした!
達成くんは年上の女性との組み合わせが合うなぁと思っています。
村川さんは11年前のTL5Yにも出演されていて、今作には相当な思い入れもあるとのことでした。
キャシーは別れ(現在)→付き合い始めた頃(過去)
ジェイミーは付き合い始めた頃(過去)→別れ(現在)
というそれぞれの時間軸の進み方です。
舞台上にはジェイミーとキャシーしかいない上に二人の出番は交互で、お互いが一緒に向かい合って歌うのは結婚式のシーンのたった1曲。90分間ほとんど歌いっぱなしです。
舞台セット上部には1.2.3.4.5の数字があり、時間軸がそれぞれ変わるのをその数字の点滅によってわかりやすくしてくれています。
生演奏で、バンドは舞台上にありジェイミーが歌う「a miracle would happen」ではピアノの方とアイコンタクトを取るなど、バンドがそこに存在して成り立つ形で良かったです!
今作を見て最初に思ったのは「達成くん歌ウッッッッマ!」でした!(知ってた!)
歌詞がそのまま英語の部分の発音がバッチリだし、とにかく序盤の恋と才能とテンションの弾けっぷりが分かる
「shiksa goddess 」
「moving too fast」
の2曲は達成くん自身の陽な部分が全面に出ていました!
「the schmuel song」のハイネックにカルメンさんを思い出しつつ…笑
ここはお芝居と歌唱の部分の繋がりが滑らかでコミカルで良かったです。
「the next ten minutes」では白タキシードをばっちり着こなしていていやもうミッキーマウスじゃん!!!!(違います)
ここのシーンは今作の中で最も愛おしく、美しく、それでいて切ないシーンだと思います。
村川さんのドレスアップした姿もとても美しく…
永遠の愛を誓う二人、やっと舞台の上で交わることのできた二人、観劇期間後半ではこのシーンのまま終わればいいのに…と願わずにはいられなかったです。
「a miracle would happen」
自分の才能と既婚者の余裕、調子に乗り出してノリノリな楽曲
「キャシーだ😫😫いつもバレる😫」の顔が可愛かったな〜
「if i didn't believe in you」
だんだんと二人の関係にズレが生じてくる。
達成くんの良さが全面に出てくる前半曲もいいが、次曲シーンこそ達成くんの真骨頂!と思いつつ、この楽曲の感情の動きが素晴らしい回もあり(いつも最高なんだけど)次曲への説得力が増していました。
「nobody needs to know」
凄まじい感情の揺れ
陽の光が強ければ強いほど闇は深く影は濃くなるというか、時間の流れと環境の変化、それによる心情の変化を表現するのが本当に上手い。
自分が浮気したくせに半裸でボロボロになって僕だって辛いんだ…と話だけ聞いてるとジェイミーお前な〜て言いたくなるんですけど、ジェイミーにはジェイミーの見え方があり彼にも考えや心があることを証明していたように思います。
「i could never rescue you」
ラストシーンでジェイミーとキャシーは同時に舞台に立つのですが、
ジェイミーは共に歩むことをやめる、別れの「goodby」
キャシーはまた明日も会いましょうという、始まりの別れの「goodby」
同じ「goodby」という言葉を二人はそれぞれの意味で歌います。
キャシーは最高の気持ちでジェイミーは辛い気持ちで最後まですれ違って終わるのでこちらの感情はぐっちゃぐちゃ…!
二人のすれ違い、物語の内容自体は珍しい、新しい、ではないですがミュージカルで二人芝居で真逆の時間軸で行うという構成が面白い作品でした。
ジェイミーはキャシーを抱きしめているつもりでも力を入れすぎていて苦しめていて、高い空を用意しながらも翼がボロボロのキャシーを突き落とすし木村ジェイミーの光はキャシーを輝かすよりも焼き付くすようで。
彼の愛し方が全部ダメだとは思わないけれど傷つけている自覚がないのがしんどかったです。
東京千秋楽の挨拶で村川さんがまたキャシーを演じたいというお話をされて、それに乗っかって達成くんが「香さん(演出家)にお願いして日本オリジナルのL5Yの続編作って貰おう!」とぶっ飛んだことを言っていて…笑
日本で勝手に続編を作れるかということがありえないという話は置いておいて、
他のペアがどうかは観劇していないので分かりませんが、個人的に何をどうやっても木村・村川ペアの二人が一緒に生きていける未来はないと思っているので達成くんのアフターストーリー作ってよ〜!に笑ってしまったし、けどそういう『愛してるんだからやり直す未来もあるかも』っていう考えがジェイミーすぎて白目剥きましたね!
お前そういうところやぞ!!!!
東京千秋楽の配信以外にも再配信をしてくれるなどコロナ禍の中で色々ありがたかったなぁと思いますが、どこにも残っていないので達成くんには是非また5年後10年後にジェイミーを演じて欲しいと思います!
2021年9月〜 ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』 外科医 ダニエル役
WOWOWさんで放送されたtkmkキッチンでのエチュードの「狂気」の伏線回収がここでされるとは〜〜!
達成くんご本人もよく言ってますが、お仕事・役に大小はなくともやっぱり主演というのは堪らなく嬉しいものです!!
しかも日生劇場での0番…!
グランドミュージカルデビューの地である日生劇場、私もも大好きな劇場なのですが、達成くんがそこに立つたびこちらも初心を思い出し、浸ってしまいます。
以下公式より引用
19世紀末ロンドンに実在した、連続猟奇殺人鬼《切り裂きジャック》。世界で最も有名な未解決事件の真実とは?
世界的に有名な未解決事件として恐れられた殺人犯・通称“ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)”。19世紀末に英国ロンドンで発生したこの猟奇連続殺人事件をモチーフに、チェコ共和国でミュージカルが創作された。
このミュージカルを原作に韓国独自のアレンジを施したミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』は、2009年の初演以来多くの観客に愛される大人気演目となった。
韓国産ミュージカルの日本初上演の主演!
共演者には過去出演作で共演された方が多く、安心感と絶大な信頼を寄せられるメンバー!
白井さん演出の銀河鉄道の夜を観劇したことも今こうして感じたことを少しでも残さねば…と思うに至る要因の一つでもりますし、演出というもの自体、舞台美術についても注目度が上がりました。
白井さんはとても厳しい演出家さんだそうで、達成くんも相当指導されていたようですが職人気質のような、舞台を愛し作り上げていくことに誇りを持った方だと思っています。私も超絶信頼を置いている演出家さんで、定期的にお仕事してほしい!と思っていたので思ったより早く叶いました!
韓国産ミュージカルを観るのは初めてでしたが、圧倒的楽曲力とパフォーマンスでねじ伏せる!というイメージがありJtRもエンターテイメント性が高いと感じました。
もとの脚本には粗がありますが、それをキャストのパフォーマンスと白井さんの演出で脚本の粗をカバーしていたように思います。
ほぼ情報がない状態で達成くんいつ出てくるの?!!!とバクバクの初日、
スポットライトを浴びながら「ぼーくーはーはんにんーーしっていまーーーすーーーーー!そーーいつのーーなまえーーーーーぇはじゃぁーーーーっっく!!」
達成くんの声は癖がなく真っ直ぐに伸びると常々思っていますが、主人公であるダニエルが開演20分ほど一向に出てこない中、ようやく出てきた最初の言葉は劇場の奥まで届く叫びのような歌。
濁点のついた歌声、JtRでは力強く濁るような歌い方も多く、さらに歌が上手くなっている〜〜〜〜〜!(知ってた〜〜〜)といつものやつをやるわけですよ。
JtRに関しては観劇するたびふせったーとかでちょっと長めのお気持ち投げたりしていたのでいつかそこから拾うか何か…シタイナ…
ダークでミステリアス、インパクトのある楽曲と素晴らしい舞台セット、共演者の方々は再共演も多い頼もしい先輩方ばかりでしたね!
M6「そいつの名前」
今作は時間軸が回想などで何度も変わるのですが、娼婦が無惨に殺された!誰がやったんだ!とロンドンの街が恐怖と興奮に包まれる中、犯人のことを告発するシーンで初めてダニエルが登場します。
この曲はその後ストーリーが進むとなるほど…!と答え合わせに繋がる、キーポイントなシーンです。
M8 「誰だろう?」
物語は7年前に遡り、娼婦たちが歌い踊る華やかなシーン。
生活が安定した人間にとっては7年前は楽しかったあの頃かもしれませんが、娼婦たちにとっては今も昔も地獄。そんな時に事故に遭った女性を助けた外科医がダニエルでした。
「僕に任せて」
焦りと不安で溢れかえった街の中で人混みを掻き分けてただひとつの目的のために癖のない歌声が劇場奥まで響くのが印象的でした。
(物語の時間軸的に一番最初に当たる)ダニエルの登場シーンは讃美歌のような曲調で、まだ医療技術も高くない時代に、お金よりも優しさで医療行為をしてくれる神様のような存在として降臨するのでした。
M10 「取引き」
医者のダニエルはとある人物を訪ねてアメリカから遥々ロンドンへ!
仲介者であるグロリアと出会い、なんだか二人はいい雰囲気に…
医者でありながら娼婦という職業への偏見は一切なく、毎日いるなら毎日会える!とるんるんしているのが本当に可愛い(すぐ帰るんじゃないんかい!)
ジャックと初対面し、契約ソング
私の親ジャックは堂珍さんですが、Wキャストかつ2役を演じた加藤和樹さんがそもそも好きすぎてジャックどっちが好き論争はできませんね!
個人的イメージとしては堂珍ジャックは霧、加藤ジャックは影だと思ってます。
でも親JtRは木村ダニエル・加藤アンダーソン・堂珍ジャックのチームAです!!
俺たちは似たもの同士だと言われ、ジャックのことは軽蔑し嫌悪しながらも手を取るしかない…契約成立だの握手する姿がよかったなぁ〜〜
M12 「裏切り」
新鮮な死体は欲しい、なぜなら多くの人を救いたいからという一見正義に溢れた外科医の青年ダニエルですが知らない人の臓器なら罪悪感は薄いけどいいなと思った子は殺さないで!という時点で命の選別してるんだよなあ…なんて思いつつ、このシーンではダニエルはジャックに殺されかけるのですが、堂珍ジャックとだいぶ身長差なある達成くん、加藤ジャックとのシーンと比較すると脚を大きめに開いて首を絞められやすいようにしてたよね〜〜色んな役を演じて、一緒に立つ相手によっても立ち姿が随分と変わるしやっぱりそこに生きているんだなぁと思うことのひとつです。
M13 「もしかしたら」
May'nさんグロリアとのデュエット!
ジャックから逃れ、急接近する二人が吊橋効果のような形でぐんぐん恋に落ちていく様子が思いっきり描かれて最高のラブソング!
とにかく歌が上手い!顔がいい!眩しい!!!!
達成くんは女性と並んだ時にイケ度が増し増しだよねえ!
グロリアとの恋模様をよりドラマティックにするように、ライトを目の中に差し込めるよう工夫しながら歌っていたらしいのですが、もうそんなの出来るの天才としか言いようにないじゃん…(いや達成くんは努力の人なのです…)
M14 「みんな、聞いてくれ!」
KMC倶楽部(仮)で言っていたお花畑ソングこと、ドラマティックな「もしかしたら」な 夜を過ごした翌日のハッピー惚気ソング♪♪
ウッキウキハイテンションの達成くんが最高にかわいい!
グロリアに夢中!足取りはふわふわ!恋に落ちたこの喜びを世界中の人に聞いて欲しい!と言わんばかりに全身で幸せを表現されていました。
この曲ドックサイドステージ(ディズニーシーのSSコロンビア号の前のステージ)で歌ってた!
わたしみたもん!!!!!!
M15 「グロリア」
ルンルンでアメリカに一緒に行くんだ♪♪なんて歌っていた一方、グロリアにはジャックを裏切ったことへの復讐が行われていました。
生身のまま火にかけられる…なんとも酷いシーンで、必死にグロリアを助けに行こうとしますが止められてしまいます。
この時も讃美歌のような曲が…
グロリアという言葉には
女性名として使われる以外にも
讃美歌、後光、栄光、神を崇拝すること…などがあるそうで、グロリアが関わるシーンなど意味の込められた名前と楽曲なんだなぁと。
グロリアを助けられなくてボロボロになる達成ダニエルを見るのが辛かった私vs膝から崩れてる達成くんキャッキャッとする私とが戦っていました!
M16 「取調室」
1幕最後のオールスター楽曲
心優しく正義感溢れる医者の青年が、救いたいという気持ちを前にして悪事に加担していかねばならなかったのか、その決意のシーン
グロリアに会いたくないと言われ、自分のせいで彼女をこんな目にしてしまったことへの罪悪感と何としてでもグロリアの身体を治す、たとえどんなことをしてでも…と堕ちていくトリガーのように見える床ドン
(これ本当に毎回がっつり床殴っていて手の心配をしていましたが)
この行動で次の音が盛り上がっていくように聞こえるので本当にひとつひとつの見せ方、役作りが素晴らしい…
この楽曲の一番最後、ジャックの久しぶりだなあ!の叫びの後の表情が毎公演本当に違くて…見どころポイントの一つだったなぁと思います。
ここの表情の差で2幕のダニエルの感情の動き方がまた細かく変わってくるような気がしたので……
M18 「久しぶり」
M19 「狩に出かけよう」
M21 「もう止められない」
ダニエルの研究室のセットがこれまた不気味で汚くて…本当に薬品と腐った血の臭いがしてきそうな作りで凄かった…
白衣似合う達成くん!手袋似合う達成くん!
ダニエルを疑うアンダーソンとコミカルに場を乱すモンローに翻弄されつつ、過去回想に入ります。
グロリアを救うためにグロリアを傷つけたジャックの手を借りるという矛盾した行動を指摘された際、この後歌う完全なる決意ソング「もう止められない」が流れているんですよね…
全部観て話が分かると楽曲の使い方含めさらに面白さが見えてきます!
矛盾を抱えて苦しむダニエルの前に雷鳴と共に再びジャックが現れて、二度目の契約成立
狩にいくぞ〜血を求めて〜〜♪
ジャックに誘われて夜の街に行き内臓を奪う娼婦選びのシーン
ここで選ばれる碓井菜央さんのダンスが最高なのよね〜〜!ダニエルが選ぶの分かる〜〜〜!趣味合うね〜〜!
JTRの演出表現として新聞紙を血に見立てて使用するというのがあるのですが、私はこの演出が好きすぎて…1幕からばら撒かれたそれらは幕間で回収されることなくそのままだったので初日はびっくりした!
嘘や好奇の目の象徴ような新聞紙があればあるほどロンドンでは事件が起きている、恐怖、混乱、危険な空気がずっとそこにあることを意味しているように見えて最高だった!
医者でありながら愛する人のために罪を犯したダニエルが赤い照明の中、ダニエルなのか?ジャックなのか?わからないほど混ざり合った笑い声が響いて、それを近くで見た時はとても恐怖でした。
家に帰ってグロリアに心配されても苦しそうに首元を触ったり、反応に遅れ、目が据わっている。
奪ってきた内臓を取り出してグロリアに対する罪悪感、グロリアのためにした医者にあるまじき行為への罪悪感に呑み込まれて自分を正当化させ、そして誰にも「もう止められない」
デュエットやお花畑ソングのような達成くん本来の良さがガンガン出てくる楽曲も最高でしたが、お芝居込みで最高潮とも言えるM21
達成くんの表情が一気に変わり、もう普通には戻れない、ここまできたら後戻りはできないのだと自分に言い聞かせるように強く強く歌いあげているのが本当に凄かった…
このシーンは泣ける場所(泣かせどころとして構成されてないと思うって意味で)ではないと思うけど、達成くんのあまりの感情表現が凄くて毎回気持ちが引っ張られてぐしゃぐしゃになって思わず泣いてしまっていました…。
ラストのマントプレイもかっこいい!!ここは加藤ジャックとのひらり!がシンクロ率高かったね!!!
M23 「祈り」
グロリアにダニエルの罪を見抜かれていたと知る場面、またしてもグロリアを傷つけてしまったと苦しむ…
もうこれ以上罪を犯せない、ジャックのことをみんなに告発しよう!ということでM6「そいつの名前」に繋がって、カウントで双眼鏡構えて〜〜〜!てしてました。
ダッシュして上まで上がって歌うの、シンプルに大変そう。
M24 「最後のチャンス」
アンダーソンとモンローと手を組み、ジャックを捕まえようと計画するシーン
和樹さんと万里生さんと並んで三人での歌唱にグッときたなあ…
グランドミュージカルに出るようになって、お二人と共演していた過去作の頃を思い出してもこのお二人と三人で並んでここまできちんと歌えている…並んでいる…と実感して感動してました…。
この歌結構難しいよね、いや他の曲も簡単ではないと思うけども。
M28 「俺がジャックだ」
M29 「カオス」
囮捜査を計画して、アンダーソンの『大切だった人』のポリーに協力を得るもポリーが殺害された!いったいジャックはどこだ!?
という楽曲の使い方で「この音楽が流れたら事件だ」と既に脳に刷り込まれた音の中、血塗れのダニエル
お、お前ー!!!!!!!!!!!
今回達成くんをメインに振り返っているので深くは語りませんが、ポリーという最高の女性を…何てことしてくれたんだ!!!!!!
ついに正体バレソング!
達成くんのダニエルしか見ていませんが、達成くんのダニエルは最後まで自分はしたくもない殺人に手を貸し続け良心の残っている悩める医者であるという意識で、娼婦連続殺人の犯人は『ジャック』であると思い込んでいるし、客にもそう思い込ませるようなプランでしたね。
薄々は勘づいていたとしても、自分の意識と『ジャック』はあくまで別で、本気で殺人鬼『ジャック』を止めて欲しいと言っていたんですよ…。
ついに正体がわかったので『ジャック』は鏡の中から登場
雷とステッキを効果的に使い、『ジャック』が入れ替わる。
ハットなし堂珍ジャックは達成くんとビジュアル面でも似ていて、どうだ俺はお前だと思わせるような風貌。
入れ替わりシーンに関しては和樹ジャックが好みでしたね!
だって和樹さんがボロボロになってる姿って最高だもん!!!!!キャッキャッ
一気に解放されて、椅子に飛び乗り木村達成さんのダニエルの身体で『ジャック』が顔を出すのが最高
達成くんはダニエルはずっと辛い役だから、この入れ替わりのシーンは思いっきりやれて楽しかったとのことなのでいつか和樹師匠の如くジャックと二役はどうですか…?もっというと年齢重ねたらアンダーソンやってくれませんか…?(その際は髭も可)
クライマックスは全員が欲に塗れ、物語は文字通り「カオス」へ
完全に目がイってしまって自暴自棄なダニエル
金とゴシップのため警官を二人も殺し、俺と組もうと迫るモンロー(が一番ヤバい)
殴られて意識のないアンダーソン
拳銃を使ってダニエルを止めるグロリア
そんなカオスを嘲笑うかのようなイマジナリーフレンズ ジャック
グロリアはもしかしたらのリプライズ
ダニエルと過ごした日々、どれだけ愛しているかを伝えて銃を撃つのですが、この時も新聞紙の血の表現のように赤い紙が散らばるのですが、こういう舞台セットがレトロだからこそ映えるアナログな演出だなぁとまたしても感動
グロリアが死んだことによって我に返ったダニエルがグロリアを抱き抱えて、いかにも感動的なラストと言わんばかりの曲の盛り上がり方、愛を叫び気持ちよくフィナーレかと思いきや意識を取り戻したアンダーソンによって撃たれるダニエル
撃たれた後にグロリアに寄り添おうとするも、寄り添いきれずに息絶えてしまうのが切ない〜〜
でも最後にはダニエルとして生涯を終えられてよかったのかな…とも思います。
が、そんな感動に溢れたフィナーレを喜ぶ者と許さない者が。
欲を捨てられなかったモンローは巻き添いに、唯一生き残ったアンダーソンはこの物語を御涙頂戴を一切許さず事件報告書としてあげたのだった…。
着地点として、アンダーソンの「『ジャックザリッパー』になってしまった青年の哀れな物語を見れば世間が同情し、殺された者たちは小道具になってしまう。そんなふうにしないために全てを消してしまう」というのに納得できたのでよかった。
JtRのカテコはキャストがそれぞれ一曲ずつ歌唱して登場。
達成くんは「俺がジャック!」と叫ぶのですが、ジャックの母音のアーの部分で超高音でシャウトしていて、カーテンコールで一番最後に登場するということがただでさえジーンとくるのにその上天井までブチ抜いてしまうかのような高音シャウト!最高!!!
こういう形式のカーテンコールは日本オリジナル作品にもぜひ取り入れて欲しいですね…
カーテンコールの歌唱を忙しい人のためのJtRと呼んでました笑
歌唱力がめきめきと上がる達成くん、今回のこの苦しそうな歌声(高音が出ない苦しそうとかではなく役作りとしての歌い方)、お芝居の良さは安定してますね。
JtRは顔馴染みの役者さんが多かったこともありのびのびと(役は辛いけど)板の上に立てたのではないでしょうか。
お芝居のこととか歌のこととかもっと細かく書くことたくさんあるのでふせったーやTwitterの文を残すためにもいつか拾い上げ作業またやりたいです。
ジャック・ザ・リッパーの公演期間中にKMCクラブ(仮)の公開収録をしたり(当たりませんでしたが!!!!!!!泣)公開以外も配信ではファンからの質問に答えてくれたり、この数年でさらに舞台に出ている期間以外でも役者 木村達成を見る機会が増えて嬉しいです。
2021年12月
木村達成FC2021年忘年会
2021年年末にはオンラインでのファンクラブイベントがあり、出演作の振り返り
2021年の振り返り、お芝居についての考え方など自分の言葉でしっかりと届けてくれたことに何より感動しました。
MCを付けることなく司会進行もしてコメント拾って歌もうたってくれて本当に最高の配信忘年会でした。
達成くんが2021年本当に楽しかったと言ってくれてよかったし私も2021年楽しかった!
毎年誕生日FCイベで昨年よりも成長している実感があると言ってくれるところが本当に好きで…。
過去よりも今、今よりも明日というようにやってやらぁ!という気持ちが見えるのは勿論だけどきちんと今やっていることを磨いた、よくなった、できるようになったと言ってくれることが本当に凄いことで尊いことだと思ってるんです。人って中々変われないし成長するのって難しいから。そして小さな成長であってもそれを認めてあげることって難しいから。達成くんのそういうところが大好きであると毎年毎年思います。
できないことがあっても出来ることに目を向けること。悲しいことや辛いことががたくさんあったであろう日々の中から楽しかったことを拾い上げてくれるところ。そういう部分って人の根っこの部分だと思うから。達成くんのお芝居への向き合い方そして根っこの部分が本当に好きです。
達成くんが言ったように今までも最高でしたが2021年本当に楽しかったし、2022年がもっと大好きな年になりますように!と胸いっぱいになって年越しができました!
本当はもっと、達成くん以外の役者さんの話や作品全体について語りたいのですが、今回は達成くんオンリーでざっくりと失礼します。
SLAP STICKSは12月から公演していましたが、期間的に2022年として別でまとめたいと思います!
今、木村達成さんという役者さんを応援し続けるのに、存在を証明しないといけないという思いでずっとずっと先延ばしにしていた振り返りをざっくりしたのでこれからは出来るだけ溜めずに残していきたいなと思います。
明日のミュージカル四月は君の嘘、無事に大千秋楽を迎えられますように!!🌸